検査時間(10分程度) 適用年齢(66歳未満)
バリウム検査とは、バリウム(造影剤)を飲んで発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ、X線を連続的に照射しながら撮影する検査です。食道、胃、十二指腸の病変をチェックします。
*禁忌
バリウム製剤に過敏症のある方、透析中の方、腸閉塞・腸ねん転・大腸憩室炎・クローン病・潰瘍性大腸炎の既往のある方、誤嚥されたことがある方
※当クリニックでは66歳以上の方は誤嚥などの危険性があるためバリウム検査をお断りさせて頂いております。
バリウム検査と胃カメラはどちらがいいのか?
バリウム検査は、飲んだバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をX線で観察するものです。
放射線被ばくもあり、誤嚥による肺炎や、バリウムがなかなか排便されない場合に腸閉塞が起こることがあります。
一方、内視鏡検査は先端についた小型カメラで胃の中を直接観察するものです。言い換えれば、バリウム検査は白黒の影絵をみているにすぎず、凹凸のない平坦な病変や色の違いは認識できませんが、内視鏡は色の変化やわずかな粘膜の隆起や凹み、模様の違いを認識できます。
特に早期の胃癌においては、病変がわずかな隆起や凹み、周囲の粘膜との色の違いとしてしか認識できないことが多いため、内視鏡検査の方がこうした病変の指摘には断然優れています。また、内視鏡では食道についても胃と同じ様に観察できますが、バリウム検査では食道はさっとバリウムが流れてしまうため、小さな病変や平坦な病変の指摘は困難です。